塗装工事の適切な知識を持っていなければ、悪質業者に簡単に騙されてしまいます。
この記事では、外壁塗装工事の見積もり依頼時に、悪質業者に騙されないための方法を紹介いたします。
外壁塗装業者に見積もりを依頼する際のチェックポイント
外壁塗装工事を業者に依頼する際のポイントを把握することで、事前に悪質業者を除外することが可能となります。
では、どのような業者を選べば良いのでしょうか。
地域密着型で歴史のある業者を選ぶ
地域に密着している業者で、30年以上の歴史があれば信頼できると考えられます。
悪質業者の場合、口コミなどで評判が知れ渡って仕事が無くなっていくため、長くは継続できないからです。また、会社を作り変えて続けていく業者もいるそうですが、実態は変わらないので長くは続かないでしょう。
このため、同じ地域で30年以上も続けることは困難です。
地域に密着していて、歴史のある会社なら悪質業者の可能性は低いですので、業者を選ぶ際の基準にしてください。
現地調査の時間が極端に短い業者は要注意
業者が外壁塗装工事の見積もりをする際に、「現地調査」を行います。
これは、具体的な塗装面積や工事費用を決める重要な調査です。優良業者であれば、いい加減に行うことはありません。
もし、家の周辺を歩いただけで現地調査を済ませてしまうような会社だったら、警戒した方が良いでしょう。
いい加減な数値で計測している場合、多少の誤差があっても会社が儲かるボッタクリ価格で見積もりを出してくる可能性があります。
複数の業者に見積もり依頼をする
外壁塗装の見積もりをする際は、必ず複数の業者に依頼しましょう。
これを相見積もりと呼びますが、1社だけの見積もりに頼ってしまうと、仮にボッタクリ価格だったとしても判別することができません。
複数の業者から見積もりを取得すれば、安い会社を見抜きやすくなりますし、適切な工事内容かどうかを比較することも可能です。
参考:いえぬり公式サイト
こんな業者は悪質業者の可能性が高い!
悪質業者の特徴には、以下の3つがあります。
これらに当てはまる業者は悪質業者である可能性が高いため、避けたほうが良いでしょう。
訪問営業をしている業者
絶対に避けて欲しい業者は、訪問営業している会社です。
訪問営業している会社に優良業者はありません。
というのも、優良業者であれば自然に依頼が舞い込んできますので、わざわざ個人住宅に訪問営業する必要がないからです。
営業する必要があったとしても、金額が安い個人相手ではなく、企業相手に行うくらいです。
個人住宅に訪問営業するというのは、他の業者と真っ当に競うと勝ち目がないから。悪質な手法を使っているか、素人同然の技術である場合がほとんどですので、訪問営業をしてくる業者は避けましょう。
塗装が2回塗り
見積書の塗装内容が、2回塗りとなっていた場合は注意したほうが良いでしょう。
塗装というのは基本的に下塗り、中塗り、上塗りの3回を行います。
状況によっては2回塗りということもあるかもしれませんが、稀なケースです。
見積書の段階で塗装回数が2回しか記載が無い場合、手抜き工事をする可能性がありますので、業者に確認したほうが良いでしょう。
相見積もりをして、他の業者が同じ塗料で3回塗りとして見積もりを作っている場合は、2回塗りを提示してきた会社は悪質業者の可能性が高まります。
見積書で「数量」の項目が「一式」ばかり
見積書の数量の項目を「一式」と表現することがあります。
廃材の処理などで使用される項目ですが、この一式という表記ばかりの見積書を提出してくる業者は危険です。
優良業者であれば、各項目は可能な限り具体的にしようと考えます。ですので、数量は項目ごとに「㎡」などの単位でこまかく表記されています。
一方で悪質業者は、数量の計算が面倒だったり価格を操作しやすかったりするという理由から、数量に一式という項目を多用します。
特に、塗装面積や足場面積まで一式と表記してくる業者は注意したほうが良いでしょう。
まとめ
外壁塗装工事を業者に依頼する際には、見積書を比較することが重要です。
それだけではなく、
- 訪問営業の業者は利用しない。
- 見積書で塗装回数が2回となっている場合は詳しく確認する。
- 数量に一式の項目ばかり入れてくる業者は避ける。
といったように、悪質業者が使ってくる手段を把握しておくことも重要です。
優良業者と悪質業者の価格差は、50万円以上になることも珍しくありません。
誤って悪質業者に依頼してしまうと、高額な費用を請求された末に、手抜き工事になるかもしれません。
適切な業者を選択するために、複数の会社から見積もりを取得する「相見積もり」は、外壁塗装に欠かせない重要な要素と言えます。
可能な限り費用を節約するためにも、ぜひ覚えておいてください。