外壁塗装のシリコン塗料の特徴とメリット・デメリット

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もし外壁塗装の塗り替えを塗装業者に依頼したら、高い確率で見積もりの対象の塗料になるのがこのシリコン塗料です。

利用者にとっても業者にとっても最も安心できる塗料であり、「迷った時にはシリコン塗料」といわれるほど業者間でも高い信用がある塗料です。

今回は外壁塗装のシリコン塗料の特徴と、メリット・デメリットについてわかりやすく紹介します。

シリコン塗料の特徴と概要

シリコン塗料が日本で初めて登場したのは1952年頃といわれています。それまでは「アクリル樹脂」「ウレタン樹脂」「ポリエステル樹脂」のように、様々な合成樹脂で作られた塗料が一般的には使われていました。

また、シリコン塗料が現在のように外壁塗装でスタンダードに使われるようになったのは、約十数年ほど前からです。発売からの歴史は長いのですが、販売価格が高かったことから一般的に使われるようになるまでには長い年月を要しました。

シリコン塗料の正式名称は「アクリルシリコン」といわれ、現在は略して通称「シリコン塗装」と呼ばれています。

塗料は、顔料、添加剤、合成樹脂が合わさって作られますが、シリコン塗料は、合成樹脂の成分がアクリルベースの中にシリコンが入っていることからその名がつきました。

現在シリコン樹脂は様々なものに応用されています。最もわたし達の身近で利用されているものに「スマートフォンのカバー」などがあります。このようにいろんなシーンでシリコン樹脂は利用されています。

シリコン塗料の仕上がりは、ツヤがあり、塗膜の光沢保持が比較的長期に渡って保たれるという特徴があります。

シリコン塗料は元々外壁塗装に適した塗料で、なおかつ様々な点で以前の塗料よりも優れています。

シリコン塗料の強度・耐用年数・耐久性

〇シリコン塗料の強度

シリコン塗料の強度はあらゆるシーンにおいて発揮されます。塗膜の光沢の保持率が高く、長い期間美しいツヤを維持できます。

また熱に強く、一般的なシリコン塗装で約200℃、高性能なものに至っては約600℃の熱に耐えられるといわれ、高い温度の環境でも安心して使うことができます。

さらに撥水性があり水を弾き、雨、泥、ホコリなどの汚れがつきにくいという性質があります。

〇シリコン塗料の耐用年数

シリコン塗料の耐用年数は、約8年~15年といわれています。

アクリル塗料やウレタン塗料と比べると約1.5倍~2倍ほど長持ちしてくれます。

〇シリコン塗料の耐久性

シリコン塗料は紫外線に強く、また水に対して親和性が高いことから外壁塗装では高い耐久性を発揮してくれます。

耐侯性、耐熱性、耐水性が高く、また電気の絶縁性も高いというシリコン樹脂の持つ特徴が活かされていることから高い耐久性を実現しています。

〇シリコン塗料の耐久性に関する注意点

一般的にはシリコン塗料の耐久性は高く、効果は長く持ってくれるといわれています。

ところがシリコン塗料はシリコン樹脂の含有率でその効果は天と地ほど変わります。

シリコン樹脂の含有率が「45~65%」ほど含まれていると良い塗装に仕上がります。

逆に「20%」を下回ると、例えシリコン塗装と言えども、仕上がりや耐久性は信じられない程低下します。

同じシリコン塗装でも、全く仕上がりが異なることもあるので注意してください。

シリコン塗料の評判・評価

〇シリコン塗料の良い評判・評価

シリコン塗料に対する良い評判・評価は、塗り替えのスパンが長いことです。

アクリル塗料やウレタン塗料は約6年~8年程度で塗り替えが必要ですが、シリコン塗料は約2倍の約10年~15年も持ってくれます。

コストパフォーマンスの高さには、利用者のほとんどが高い評価をされています。

2つ目が美しいツヤが長い期間に渡って保持できる点です。塗料によっては、塗って数年でツヤが消えるものもあります。

3つ目が汚れがつきにくく、メンテナンスの回数が少なくて済むことです。

家を長期間キレイに保ちたい方、きれい好きの方にも好評でした。

×シリコン塗料の悪い評判・評価

シリコン塗料の悪い評判・評価で一番多かったのは、初心者には扱いにくく、DIYには不向きなところです。自分で塗装を考えている方には不評です。

2つ目は、アクリル塗料やウレタン塗料よりは㎡単価が高いことから、なるべくコストを抑えたい方からは評価は低めです。

3つ目は、塗装業者からの意見ですが、重ね塗りがしずらい塗料という点です。付着力が悪く塗り替えの際にかなり苦戦されているとのことでした。

シリコン塗料の価格・相場

シリコン塗料の㎡単価は「2,500円~3,500円」くらいが相場といわれています。外壁塗装に使われる塗料の中ではほぼ中間に位置する㎡単価です。

アクリル塗料やウレタン塗料に比べると、約1.5倍~2倍ほど割高になりますが、十分元をとれる耐用年数なのでコストパフォーマンス的には妥当といえます。

ただし、問題なのがシリコンの含有量です。

粗悪品になるとお値段が一缶8,000円ほどで購入できますが、耐用年数はアクリル塗料やウレタン塗料並に短くなります。

本来のシリコン塗料の耐用年数が希望であれば、有名メーカーが販売している1缶20,000円ほどのシリコン塗料を使うと、満足できる結果が期待できるはずです。

依頼する塗装業者にシリコンの含有量を確認してみましょう。

シリコン塗料のメリットとデメリット

〇シリコン塗料のメリット

  • ツヤのある仕上がりになり、光沢保持率が高い
  • 耐用年がアクリル塗料やウレタン塗料と比べて格段に長い
  • コストパフォーマンスが高い(単価と耐用年数が妥当)
  • 紫外線に強い
  • 雨や水に強い
  • 塗膜が汚れにくい
  • 最大600℃にも耐えられる塗料がある
  • 電気に対する絶縁率が高い
  • 塗料の種類が多い

〇シリコン塗料のデメリット

  • 扱いにくい塗料
  • DIYには不向き
  • 重ね塗りに適していない
  • アクリル塗料やウレタン塗料と比べると㎡単価が高い
  • 塗膜がひび割れしやすい

シリコン塗料のポイントは、現在外壁塗装においては、どの塗料よりもコストパフォーマンスが高いことです。

一度塗装すると約10年~15年は塗り替えを考える必要がないので、余計なことにかける時間を短縮できるというメリットもあります。

シリコン塗料はどんな人に向いているか

美しいツヤのある仕上がりが好みで、長いスパンでの塗り替えがご希望で、なおかつ汚れに対する掃除などを極力減らしたい方に向いています。

コスパが高く、最も多くの方に利用されている実績のある塗料なので、塗料選びに迷った方は、シリコン塗料を使えば失敗はないでしょう。
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